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第2回【「骨太の方針2026」が示す日本の転換点】

2026.07.24

2026年7月21日、「経済財政運営と改革の基本方針2026」、いわゆる「骨太の方針2026」が閣議決定されました。今回の方針の副題は、「『責任ある積極財政』元年 ~日本の挑戦を起動する!~」。これまでの財政健全化を重視した政策運営から、成長のための投資を積極的に行い、その結果として経済成長と財政の持続可能性を両立させる方向へ、大きく舵を切ったことが特徴です。

特に注目されるのは、財政運営における考え方の変化です。従来の単年度のプライマリーバランス(基礎的財政収支)の黒字化を目指す方向ではなく、成長に必要な投資を行いながら、債務残高の対GDP比を安定的に低下させることを重視する方向が新たに示されています。つまり、「支出を抑えることで財政を健全化する」という発想から、「成長につながる投資を行い、経済の規模を拡大することで財政の持続可能性を確保する」という発想への転換です。

その背景には、人口減少、少子高齢化、労働力不足、経済安全保障、デジタル化など、日本が直面する課題の多くは、単なる歳出削減では解決できないという現実があります。AI、半導体、デジタル、GX、インフラ、防災など、将来の成長や国民生活の基盤となる分野への官民投資を促し、日本経済の成長力そのものを高めようとしている点が、今回の骨太方針の大きな特徴です。

今後の焦点は、方針に掲げられた「積極財政」が、どのような政策として実行されるかです。重要なのは、単に予算を増やすことではありません。限られた人材や財源を、将来の成長や地域の持続可能性につながる分野へ、いかに効果的に配分するかが問われます。

こうした局面において自治体の役割はますます肥大化し、人口減少や人手不足が進む中、自治体には、行政サービスを維持しながらも、業務を効率化し、データやデジタル技術を活用して地域課題を解決することが求められます。

国の政策を地域の現場で実装するためには、単なるシステム導入ではなく、業務そのものを見直し、組織や人材のあり方まで変えていく必要があります。

「骨太の方針2026」は、国の経済政策の転換を示すだけでなく、自治体や企業にも「何に投資し、どのような未来をつくるのか」を問いかけています。これからは、政策を描く力だけでなく、現場で実行し、成果につなげる力がより重要になります。

参考:内閣府ページリンク

https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2026/decision0721.html

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